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2017.01.18

トーマツベンチャーサポートのメンバーが語る「SENQ」の意義、そして未来

トーマツベンチャーサポートのメンバーが語る「SENQ」の意義、そして未来

今年11月にオープンした「SENQ」(センク)。その名の通り、大企業からベンチャー、官公庁に至るまで、あらゆる分野の“先駆者”が入居し、オープンイノベーションを加速させる協業と共創の場になることを目的として作られました。

 

加えて、「京橋、青山、霞が関」の3拠点に、ほぼ同時にオープンすること、それぞれ異なるコンセプトを持たせていることなど、今までにない取り組みの数々にさまざまな業界から注目を集めています。

 

今回お話を伺うのは、SENQのアドバイザーである株式会社トーマツ ベンチャーサポートの4名。事業主である日本土地建物とタッグを組んでSENQを動かしていく4人の“イノベーターたち”にオープンイノベーションとは何か、SENQの価値や今後の展望について聞いていきます。

納富隼平(のうとみじゅんぺい)

SENQ青山担当

納富隼平(のうとみじゅんぺい)

前田亮斗(まえだりょうと)

SENQ霞が関担当

前田亮斗(まえだりょうと)

渡辺直(わたなべなお)

SENQ京橋担当

渡辺直(わたなべなお)

寺西哲平(てらにしてっぺい)

全体統括

寺西哲平(てらにしてっぺい)

日本における「オープンイノベーション」の意義とは?

寺西:「オープンイノベーション」とは、企業が単独でイノベーションを生むだけではなく、他社と組んで各企業のイノベーションを集積して、新たなイノベーションを生むことで、それを推進するのが私たちのミッションです。

SENQ_1

納富:日本では各企業が自社に限っての利益追求に留まることが多く、組織を越えてのオープンイノベーションが生まれにくい環境だと言われてきました。

実際にSENQほどの規模で、民間企業単位でこうした取り組みをしている企業は世界を見渡しても珍しいんです。だからこそ各企業を繋ぐ“ハブ”の役割を担うSENQができたことは、かなり画期的だと思います。

なぜSENQの実現が可能になったのか?

SENQ_2
寺西:事業会社がオープンイノベーション施設を作ろうとすると、オープンイノベーションそのものを最終的に自社の事業成長もしくは収益に結び付けなければいけなくなります。そのため、自社のプロダクト・サービスを活用して新たな事業をオープンイノベーションで生み出してくれる会社にどうしても目がいってしまい、結局頓挫してしまうということも起こりえます。

その点SENQは、日土地さんが建物そのものをマネジメントしており、オフィスビル事業全体への好循環を展望しているため、総合的かつ長期的な視点での運営ができます。人が集まることで賑わいが生まれ、そこで新たなビジネス機会やプロダクト・サービスが生まれる、またそれを世の中に発信できることでSENQあるいはビル全体に価値をもたらすことができると思います。つまり、自社の事業成長に直接的に関係しない協業事業がオープンイノベーションにより生まれることもプラスに働くため、SENQの中では関係者全員がフラットな関係をつくりやすいと言えるのです。

3拠点のSENQが持つ各コンセプトの「背景」とは?

寺西:京橋は「フード」、青山は「クリエイティブ」、霞が関は地域を主軸とした「リードジャパン」というそれぞれ異なるテーマを持たせていて、日土地さんともにそれぞれに当社の専任の担当者を付けています。

SENQ_3

渡辺:私は飲食業からキャリアをスタートさせたのですが、飲食の人は販促や数値に弱い人が多い。どんなにおいしい店でもまずは知ってもらわなければ繁盛せず、また数値がわからなければ経営はうまくいかず、潰れてしまうという状況を目の当たりにしてきました。こうした状況も、課題を持ち寄り解決してくれるような場、まさにこのようなオープンイノベーションの場が解決してくれると考えたんです。

納富:クリエイティブ業界は個人ベースでも、企業ベースでも、業界ベースでもとかく閉じがちになってしまうのですが、実際にはみんな互いに「出会いたい」と思っているんですよね。両者をつなぐパイプ役が必要だと思いました。

SENQ_4

前田亮斗:課題先進国と言われる日本において、地方だけでなく都市には都市の課題があります。ただ、ステークホルダーの少ない地方の方が社会システムをアップデートしていくようなある種実証実験的な取り組みが行いやすい。大企業も国内市場最後のフロンティアとして「社会課題」に注目している。一方で、都会の大企業やベンチャー企業と地方の志ある自治体の方や地域リーダーの方が知り合えない。ここに大きな課題とニーズがあるんです。

3つのSENQが「それぞれ目指すもの」と「一緒に目指すもの」

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渡辺:SENQ京橋を「各地域の選りすぐりの食材を持ち寄り、その食材を腕の良いシェフが集い料理し提供する。それが地域全体を食の街として根付かせ、観光地化するための中心となる場」ひいてはスペインのサンセバスチャンのような街の中心にしていきたいと考えています。

納富:「クリエイティブ」をコンセプトにしたSENQ青山が目指したいのは、ニューヨークですね。常に新しいことをやっている人が周りにたくさんいて、気軽に話しかけられる環境づくりをしていきたいです。

前田亮斗:「リードジャパン」の霞が関は、「幕末・明治維新期の志士たちのように、全国から次の時代を創る人たちが集まる場所」というイメージでコンセプトを詰めています。志を持った人々が集い、日本の未来について熱く語り合うとともに、海外の知見や最先端のテクノロジーについて学び、具体的なアクションがどんどん起こっていく場にしていきたいです。

寺西:各拠点のコンセプトや目指すものはそれぞれあるのですが、SENQの強みは、3拠点間で交流をすることで、さらなるイノベーションを生んでいこうとしていることです。3拠点を単なる“点”でなく、“面”でとらえ、“同時に”やろうとしているところがユニークだなと思います。

今後、どのような活動をしていきたいか

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渡辺:SENQ京橋では、食べ飲みができるイベントをしたいですね。たとえば、SENQオープン前に行った「京橋のれんくぐり」のイベントのように、イベントにご加盟頂いた飲食店さんと飲食店さん向けのサービスを提供するベンチャー企業さん、一般のお客さんが一堂に会する場を今後も積極的に作っていきたいですね。

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納富:クリエイター同士、あるいはクリエイターとテクノロジーを持った企業を繋ぐことに尽きますよね。イベントはもちろんですが、特にベンチャー企業のネットワークの広さを活かして、適切なアクター同士を繋げるような仕組みづくりをしていきたいです。

SENQ_8

前田亮斗:チャレンジングな取り組みがどんどん自動的に生まれてくるような「エコシステム」を地域ごとに作る必要があると考えています。その各地の「エコシステム」のハブとして、全国の地域プレイヤーや知見、大企業のアセット、ベンチャー企業が生み出す新しいテクノロジーが集まる場づくりをまずは霞が関で行っていきたいですね。また、いくつかの地域とアライアンスを組んで、具体的なプロジェクトを推進していきたいと考えています。その上で、そこから生まれた新しい社会システムのモデルやナレッジを国内のみならず海外にも展開していきたいですね。

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寺西:各拠点ビジネスプランコンテストやハッカソンなどを3拠点横断的に開催し、情報や人材の交流が生めたら良いかなと思っています。また、有望な企業や事業をピックアップしてメンタリングをし、成長を支援する「SENQアクセラレーションプログラム」の導入も検討しています。

「挑戦する人と共に未来を拓く」をミッションに掲げている「トーマツ ベンチャーサポート」と「ともに考え、ともに創る」をグループ企業理念とする「日本土地建物」の相互の想いが重なった「SENQ」。

2016年11月の京橋を皮切りに、2017年2月には青山、霞が関がオープンします。まずはこの3拠点からスタートするSENQですが、10年後には10拠点まで拡大する構想です。今後の展開にご期待ください。

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