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2017.12.25

「農業こそバーティカルな産業」ファームシップがSENQと“ ×(掛け合わせ)”で挑む、人材不足の壁

「農業こそバーティカルな産業」ファームシップがSENQと“ ×(掛け合わせ)”で挑む、人材不足の壁

オープンイノベーションをテーマに、都内に3拠点を持つコワーキングスペース「SENQ」。SENQ青山はクリエイティブ系、SENQ霞が関は地方創生系 と、さらにジャンルが分かれています。今回は、“食”をテーマにしたSENQ京橋の入居者の方にお話を伺わせていただくことに。

お話してくださったのは、株式会社ファームシップ代表取締役の安田瑞希さん。通称“植物工場カンパニー”とも呼ばれるファームシップは、子会社として人材会社「オーシャン」を立ち上げるなど、幅広く事業を展開しています。

多角的にアプローチしているファームシップの戦略と、その戦略にSENQがどう活用されているのかについて聞かせていただきました。

「農業のボトルネックは、“人”」

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――ファームシップさんは植物工場の会社、という認識で合っていますでしょうか?

安田:はい。ただ、植物工場事業に特化したわけではなくて、生産から流通までのすべてのバリューチェーンに関わっています。植物工場も「農業」と広く捉えて、「新しい農業の形をつくりたい」という目標のもと、事業を多角的に展開していますね。最近では「オーシャン」という農業分野の人材会社も作りました。

――農業分野の人材会社、ですか?

安田:農業のボトルネックは、結局“人”なんですよ。植物工場や技術を展開して、金融機関からの支援を受けて投資が落ち着いてきたとしても、それを回す人がいなければ成り立たたない。僕も共同経営者の北島も実家が農家でしたけど、15~20年前の新卒のときに農業の会社に応募しようなんて思わなかったですからね。今でも「農業をしよう」と思うと、移住をしなければならなかったり、30年間ずっと農業をやらなければいけなかったりとハードルが高すぎるんですよ。個人から個人に承継させるという枠組みには限界があるので、組織が受け皿になる必要があると考えた結果、オーシャンの立ち上げに至ったんです。

――組織が受け皿になると、農業の人材不足はどのように解消されていくのでしょうか?

安田:個人承継の場合は1人が30年間農業を継ぐ、という考え方ですが、組織が受け皿になれば、3年間農業に携わる人を10人確保すればいい、という考え方ができる。「プロジェクトで3年立ち上げてみたらどう?」というと、みんな目を輝かせて手を挙げるんですよ。経験があってもなくても、農業に興味がある個人が集まってきて、業界全体が成長していくというサイクルを起こしていける。良い人材と出会い、いかに確保するかが当社の直近の課題ですね。

「人材採用の間口が広がり、大企業との繋がりもスムーズに」

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――そうした人材の確保を視野に入れて、SENQに入居されたのでしょうか?

安田:いえ、SENQを知ったのは、プレオープンの際にピッチを依頼されたことがきっかけでした。ちょうど事務所の更新が迫っていて、物件を探していたところだったので、最初は「内装もきれいだし、いいな」くらいだったんですが、実際に入居してみるとすごくよかったですね。今は4階にオフィスを借りています。

――SENQに入居されて、どんなところがよかったんでしょう?

安田:効果を一番感じているのは、やはり「人材採用」ですね。先ほどお話したように“人”に注力しているので、採用ラウンドも3カ月に1度ペースなのですが、集客の層が一気に広がって応募総数も増えました。それからこのオフィスに1度面接にくると、空間が素敵だからドキドキして帰っていくらしくて(笑)。面接を受けに来てくれる人やコーポレート部門で働く社員のモチベーションにもなっていると思います。

――施設面について、より具体的に感じているメリットはありますか?

安田:共有スペースがセミナーに適していると思いますね。以前こちらで「先端農業」をテーマに講演をさせていただいたときは60人くらい入ったんですが、天井が高いので全く閉塞感がなくて。これだけ開放感のあるスペースが都心にあるのは珍しいと思いますよ。それからキッチンもいいですね。社内の試食会に使わせていただきました。それに、会議の時は備え付けのモニターを見ながら、打ち合わせができるのでよく利用します。予約制なんですが、空いていればオンラインで予約してすぐに利用できる手軽さがありがたいですね。

――SENQ京橋は「フードイノベーション」がテーマですもんね。そういった意味での恩恵や、企業間の連携があれば教えてください。

安田:オフィスシェアをしているIT企業さんには、野菜のECサイトを作ってもらっていますね。同じフロアに同居しているので打ち合わせも楽で。それから、SENQさんにはアライアンスパートナーさんというベンチャーの支援をしてくれる企業さんがいて、近々アライアンスパートナーさんとも面談する予定です。いろいろな繋がり方ができると思うのですが、私たちは「あの会社のあの部署の方とお話がしたいです」とピンポイントでアポを申し込んでいます。直接アポをとるのが難しい“食”の大企業さんともスムーズに関わりが持てるのは、SENQ京橋に入っているからこそ、ですよね。

「他社との連携ありきの“×(掛け合わせ)”の文化が、SENQの思想とマッチしている」

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――今後、SENQを利用してやっていきたいことがあれば教えてください。
安田:せっかく素敵な場所があるので、セミナーを積極的にやっていきたいですね。ちょっとしたミートアップもやりたいんですが、うちの社員が俄然やる気で、前回同様60人規模のセミナーとパネルディスカッションに意欲を燃やしているので(笑)。方向性の話で言えば、やはり人材の確保に注力していきたいので、SENQの入居者さん、アライアンスパートナーさん、セミナーを通じてマッチする人に出会えたらと思います。

――SENQの掲げるオープンイノベーションに期待することはありますか?

安田:期待すること、というよりも、すでにしっくりきている、というのが正直なところかもしれません。ファームシップの今のロゴには“掛け算”を意味するアスタリスクが付いています。これには作り手や企画する人など様々なアクターを“掛け合わせた”ソリューションを提供したいという意味合いが込められているんです。その時点で、ファームシップにはオープンイノベーションの文化がありましたし、私たち単体では何もなし得ないという意識は創業当時からありました。そういった意味で、オープンイノベーションの仕掛けをしてくれるSENQとの相性は非常に良いと思いますし、今後も面白いものが生まれていくだろうなという気運を感じています。

おわりに

生産から流通までを担うプラットフォーム事業のほか、地方や発展途上国に合弁会社をつくり、地域に根差した農業の育成にも取り組んでいるというファームシップ。農業を主軸に据え、包括的にアプローチしている企業だからこそ、“外との出会い”が重要になってきます。ファームシップとSENQの“×(掛け合わせ)”ではじき出される数値は、無限に開かれています。

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